親切心

公園1公園2

デパートでエレベーターに乗るとき。

違う階に用事がありエレベーターに乗ろうと、向かっているときです。エレベーターが到着しドアは開きましたが、自分はまだドアまで10メートルほど距離があります。

そんなとき、エレベーターの中の人が、開閉ボタンを押して待っていてくれたりします。

しかし私から見える、エレベーターの中にいて私を待っている人達が
みんな優しい気持ちで待ってくれているとは、限りません。そんなとき、私は軽く会釈をしながら、小走りでドアに向かいます。

 

雨雲はどっちから 1

Cavalier

パラパラと小雨が降っていても、だんだん西の空が明るく
なってきたので、
もう少し待って晴れたらスーパーへ買い物に
行こうとしたら、雨がさらに激しく降ってくることがあります。

でも、そんなときでも、この雨雲のむこう側、練馬のはずれの
ウチから見たら大井町の辺りの空は
明るかったりすると、あと何分
待ったら晴れるのかと考えたり
するものです。

しかし、そんなときは、大井町のむこうの蒲田の辺りが
雨だったりします。

 

 

燗つけ稲荷 4

三春・滝桜

住宅ローンの借り換えをした私は、

 

その信用金庫発行の小冊子の「地元の名士さん紹介」で取り上げられます。
もちろん、燗つけ稲荷のエピソードと一緒にです。

そのうち、テレビのワイドショーで紹介され、燗つけ稲荷ブランドの
お酒も出ることになるのは、想像に難くないでしょう。

だいたい、そうやって、こういうお話は、作られてゆくものです。

 

おしまい

 

燗つけ稲荷 3

マツコ・デラックス私は、きっと思います。

「いまの私があるのも、毎晩、毎回、燗するたびに神様のお使いが
少しづつお酒を
足してくださったから」だと。

そして私は感謝の念から、自宅の屋上に「燗つけ稲荷」を建てます。

 

だいたいそうしたことは、すぐにローカルな噂になるものです。

すると、その噂を聞いた地元の信用金庫の営業さんが、やって来て
「いまは、住宅ローンの借り換えが、大変お得ですよ」とか言います。

燗つけ稲荷 2

jibaのコピー

ここからが些細な、本題です。

ここで私が「加熱による体積の膨張」という、学校で習った知識が無いとしたら…。

 

私は、きっとこう思います。
「お酒の神様が、お酒を愛して止まない私のために、妖精を使わして毎回、燗するたびに、少しづつお酒を足してくれている」と。

お酒が好きな私は、素直にそう思うでしょう。

そして後日、私が何かの偶然で大金を手にしたときには、こう思うはずです。

 

燗つけ稲荷 1 

プランターの神様

一合徳利に日本酒を入れ、レンジで30秒チンします。

幸せな待ち時間です。

で、30秒経ち、レンジの扉を開け、ぬる燗徳利の首をつまんで
取り出すと、日本酒が、ほんの少しですが増えています。

間違いありません、毎晩何度も見てますから…。

加熱された日本酒の体積が、膨張したものだと思われます。

とあるBarで 5

9-24

このお話は、私が35歳のある晩の歌舞伎町の、とあるBarでの、とても些細な
どうでもいい出来事です。

突然、女性が私に向かって

「若く見えますね。」と、おっしゃいました。しかし、女性と私達は、女性がドアベルを「カランコロン」と鳴らし、このBarに入ってきたときからの、知り合いでしかありません。

私の年齢など…知るよしもなし。

しかし、まあ、このような場合は、うれしそうに「いくつに見えますか?」と
女性に聞き返すのが、35歳にもなった大人の正しい返事の返し方でしょう。

すると、女性は、私に向かって

「35歳!」と、おっしゃいました。

 

おしまい。

とあるBarで 4

Moga2
このお話は、私が35歳のある晩の歌舞伎町の、とあるBarでの、とても些細な
どうでもいい出来事です。

そういう訳で、私とマスターは女性との絶妙な心の距離感を保ちながらも、
少しでも、その距離が縮まったらいいな、と思いながら
軽く冗談なんかも、言ったりしました。

私とマスターは、付き合い長いですが、女性は初めての来店です。

お互いのことは、何も知りません。

 

とあるBarで 3

Lag Dole

このお話は、私が35歳のある晩の歌舞伎町の、とあるBarでの、とても些細な
どうでもいい出来事です。

私とマスターにとって幸いなことに、女性の待ち人は、なかなか
来ませんでした。

どころか、いつもはとっくに現れているはずの常連さん達も、誰も来ません。

私にとっては幸いなことですが、マスターにとっては、ちょっと辛いとこです。

では、そのときの残りの一人である女性の気持ちはどうだったのか…。

今となっては、知るよしもなしです。
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